ダクトレス:自動高層冷蔵倉庫で保管能力を最大限に

韓国・龍仁(ヨンイン)に、約12,600トンの牛肉・豚肉製品を保管する、高さ38メートルの自動高層冷蔵倉庫があります。2022年に完成し、現在フル稼働するこのハイベイ倉庫では、画期的なテクノロジーが採用されています。その中核となるのは、コンプレッサーや冷媒ではなく、冷蔵倉庫内部における革新的な空気分配方式です。
温度の均一性とスペース利用率のバランス
プラザ・ロジス・ロジスティクスセンターの自動冷蔵倉庫は幅36m、奥行き60m、高さ38mで、約14,000枚のパレットが収容可能です。従来の設計では、食肉製品の保管において床面から高さ30m以上の棚のいずれの場所でも温度をマイナス25°Cに均一に保つには、強制送風用の大規模なダクト網が必要でした。
しかし、ダクトを設置すると、パレットを保管するための貴重なスペースが犠牲になり、空気抵抗の増加によってファンのエネルギー消費量も増加します。これは、スペースの最大活用と運用効率を追求する自動高層冷蔵倉庫において非常に深刻な課題でした。
ダクトが不要なコールドレイク原理

高層倉庫向けGüntner Highstore エアクーラーソリューションは、この課題を根本的に解決します。このエアクーラーのカギとなる設計は、物理の「コールドレイク原理(Cold Lake Principle)」に基づいています。
- 空気冷却器から吹き出された冷気は、冷蔵倉庫の床面へ向かって沈降する。
- 密度の高い冷気は静かな湖面のように床面全体に広がる。
- 熱を帯びた空気は棚エリア全体を通過して天井付近まで上昇し、エアクーラーで冷却された後、倉庫内へ供給されることで閉ループを形成する。
この設計では、ダクトが完全に不要なだけでなく、温度偏差が低減され、均一な温度分布を実現することができます。これは、奥行きのある自動高層倉庫に理想的なソリューションです。
ギュントナーのダクトレスソリューションによって、実際の運用で実証されている通り、棚エリア全体の温度安定性が確保できます。理論ではなく実績でお客様の懸念を払しょくします。
利点:パレット収容数の増加+運用コストの削減
Güntner Highstore エアクーラーソリューションを導入したプラザ・ロジス・ロジスティクスセンターでは、定量的に評価可能なダブル効果が確認されました。
- 保管容量の拡大:ダクトの排除によって有効保管スペースが増加。年間774パレット分が追加で保管可能
- 年間収益の増加:年間約1億4,000万韓国ウォン(約1,475万円)に相当する収益の増加
- エネルギー消費の削減:ダクトによる抵抗の排除により、ファンの電力需要を低減、運用時のエネルギー費用を大幅に削減
- 設備投資の削減:高価なダクトシステムの調達、設置、保守が不要
この設計は、ダクトにかかる初期投資を削減するだけでなく、保管スペースの最大化と長期的なランニングコスト削減を通じて、運営上の課題の多くを一挙に解決しました。
Highstore エアクーラーシリーズの概要:
- 高層倉庫向け設計:超高層ラック用に最適化されたエアフロー設計により、ダクトレスで均一な温度分布を実現。
- 省エネとスペースの有効活用:ダクトによる抵抗の排除により、ファンの消費電力を削減。余剰スペースは追加の保管スペースとして活用。
- 高い信頼性と低メンテナンス:複雑なダクト部品を排除したシンプル構造で、故障発生ポイントを低減し、定期清掃作業の負担を軽減。
- 幅広い冷媒への対応:自然冷媒を含むさまざまな冷媒に対応し、将来の環境規制に準拠。
プラザ・ロジス・ロジスティクスセンターにおける成功事例は、保管密度とエネルギー効率の最大化を目指す自動高層冷蔵倉庫において、従来のダクト方式に替わるコールドレイク原理活用の有効性を示すものです。この最先端ソリューションによって、技術性能と商業価値のバランスの両立が可能になります。













