意義ある食事
サンパウロ州アラサリグアマ市に近いカステロ・ブランコ高速道を運転中、ちょっとお腹が空いたら向かう先はEcoparada Madero。ハンバーガーにサラダ、アイスクリームから昔ながらの「おふくろの味」に至るまで、ありとあらゆる食事を楽しめるレストランが並んでいます。
しかし、この豪華絢爛かつ壮大な複合施設は、ありふれた高速道のサービスエリアではありません。持続可能性を念頭に置いて建設されたEcoparada Maderoは、いわば未来を垣間見せてくれる建造物なのです。人や環境に配慮した建造物に与えられるLEED認証を受けた同施設の特徴は、中央に据えられた堆肥生成槽です。ここでは、6軒のレストランから出た有機性廃棄物を集め、堆肥を生成します。その他に、トイレでの再利用を目的とした雨水の集水、照明システム全体と駐車場のEV充電ステーションへの給電を目的とする太陽光パネルでの集光など、持続可能な機能が盛り込まれています。
Ecoparadaは、Madero Groupが手掛けた最新のベンチャーで、同グループは、ブラジル国内70都市以上で250軒を超えるレストランを所有しています。グループを率いるJunior Durski氏は、独学で料理を学んだカリスマ的シェフで、母国全土に質の高い食を届けることに情熱を注いでいます。そのDurski氏が同様に注力しているのが、持続可能性に対する取り組みです。Madero Groupは、小規模生産者と連携し、化学薬品を用いることなく自然な方法で育てられた原料を使用しています。
Ecoparadaを含むMadero Groupのレストランで提供される食事のほとんどは、最初にブラジル南部パラナ州にあるポンタ・グロッサのセントラルキッチン兼配送センターで調理されています*。そこで活躍しているのがGüntnerです。
81,000㎡に広がるエリアは、3つの製造ユニットを擁します。ここで製造されるものすべてに厳しい品質管理が適用され、設備提供業者の選定にも同じく厳格な基準が設けられています。世界最先端設備を導入していると謳うMadero Groupが所有するシステムの1つが、GüntnerのパートナーでもあるAMP Refrigeration Industry社開発・提供による冷蔵システムです。そして、そのシステムで使用されているのがGüntnerの冷却ソリューションです。
AMP Refrigeration Industry社を通じて2017年に始まったGüntnerとMadero Groupとの取引関係は、いくつかの段階を経て進化してきました。配送用貯蔵ユニットおよび調理および包装用ルーム向け冷却システム導入を皮切りに、ハンバーガーおよび製パン加工用エアクーラーが続き、今では施設全体にGüntnerの冷蔵システムを採用し、グループ全ブランドの食品製造に関わっています。
導入されたのは、Cubic COMPACTおよびDual COMPACTエアクーラー、Blastエアクーラーなどを中心とする150台以上のGüntnerユニットです。ファイリは言います。「商業用冷蔵エアクーラーは、 効率的な電気ヒーター式デフロストシステム、結露防止ダブルトレイ、自然冷媒の積極的な活用とともに、一部のCubic COMPACTエアクーラー内に取り付けられたストリーマーを使用することで、さらに高い技術的要求に応えました。また、エネルギー消費を最適化するECファン仕様のコンデンサも納入しました。取り付け面積と排熱のバランスが最も良く、耐用性に優れ、メンテナンスや洗浄のしやすさが特長のV-shape COMPACTコンデンサです。」
AMP Refrigeration Industry社でコマーシャルディレクターを務めるジョゼ・アウグスト・レモス氏は話します。「当社の強みは、持続可能性と顧客満足度の両方を実現する最先端の設備と冷蔵技術を提供することです。Madero Groupとのパートナーシップは、こうした価値観に基づいたものです。
*Grupo Madero公式サイトより。