氷のアートを最適な温度で管理します
2023年6月、ベトナムの地元ニュースに「ホーチミン市、氷像の熱狂に沸く」との見出しが載りました。ホーチミン市ダムセン文化公園での展示会の開幕を報道するものでした。世界各地の名建築20余りを総計1,000tの氷を使って再現する壮大なイベントで、エッフェル塔やコロッセオ、自由の女神のほか、国内のフエ王宮や一柱寺などが並びます。また、2,000個のカラフルなLED照明が氷像をライトアップ、ムードを演出します。
制作費約120万米ドルをかけたこの「氷像庭園」は、同市で10年間続く夏の風物詩となっており、地元住民は開幕を心待ちにします。これらの彫刻は、地元職人そして氷祭りで有名な中国ハルビン市の職人の手によって、重さ約100kgの氷塊から切り出されます。さらにその職人たちを支えるのが100人以上のベトナム人技術者や作業員たちで、-25℃から-18℃という環境の中で精力的に働き、この奇跡的な氷の世界を作り上げています。
作業が完了し、一般公開となった「氷像庭園」は、来場者数に応じて-15℃から-10℃の間に調温されます。来場者には入場時に防寒着が配布され、堂々たる彫刻だけでなく、トナカイのソリやイヌイットのイグルー、氷の橋の滑り台など、数多くのアトラクションを楽しむことができます。
展示会にいち早く駆けつけた来場者は話します。「到着してすぐに魅了されました。想像していた以上で、特に氷像には釘付けになりました。どれもとても精巧に作られています。」
別の来場者が笑います。「少し寒い程度かなと思っていたら、凍えるようでした!」
さて、20℃を下回ることもめったにない都市で、どうやって庭園内の温度を北欧の冬レベルに維持しているのでしょうか。訪問者の頭上を見ると、そこに並ぶのは Cubic VARIOエアクーラー6台です。

Cubic VARIOエアクーラーは、この課題に対して理想的な冷却ソリューションとなりました。最適な気流と低騒音という特長に加え、ファンはメンテナンス不要で耐久性に優れ、ユニットは省エネ設計です。冷凍設備業者のLe Quoc Refrigeration Co社が庭園の冷却システムを計画するうえで、これらはいずれも重要な要素でした。
同社取締役のトラン・クオック・タム 氏は次のように述べています。「『氷像庭園』のような事業では冷凍装置の品質が、安定した動作とシステムの信頼性確保の決め手となります。ギュントナーの技術力および質の高い製品作りによって、おそらくこれに優るものはないと言える、最高品質の冷凍システムが完成しました。」
メイン展示ホールのCubic VARIOエアクーラーに加えて、来場者が出入りする部屋にも2台の Cubic COMPACTエアクーラーが設置されています。-5℃の室温を維持し、湿気が庭園内に侵入しないよう防ぐことが目的です。
「氷像庭園」の熱狂は、しばらく収まりそうにありません。