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ギュントナーのCO₂技術が支えるゼロカーボン空港

中国北部に位置する主要エネルギー拠点であるオルドス市は、日々、200万トン以上の石炭を産出し、5億1000万kWhの電力を生産して全国の数百万世帯に電力を供給しています。同市は、2024年にオルドス・エジンホロ国際空港における「ゼロカーボン空港」技術実証プロジェクトを開始し、2025年内に完了しました。この取り組みは、中国民用航空局(CAAC)が2022年に発表した「グリーン開発政策・行動要綱」を受けて実施されたものです。


オルドス空港は、中国北部初の4E等級地方空港で、現在、年間旅客数は300万人を超えています。「ゼロカーボン空港」イニシアチブは、化石燃料への依存から脱却し、ターミナルビルのエネルギー供給ネットゼロを目指す包括的なプログラムです。この革新的な取り組みを支えるのは、グリーン電力、統合型CO₂冷暖房、スマート制御という3つのキーテクノロジーです。中でも、 統合型CO₂冷暖房技術は脱炭素化目標の達成における注目のソリューションで、ギュントナーはこの極めて重要なテクノロジーを支える設備を供給しています

 

統合型冷暖房

民間航空分野の脱炭素化に向けた主要課題への挑戦

オルドス空港のエネルギーシステムは、世界各地のほとんどの大規模公共施設と同様に、夏季の冷房にはR134aやその他のフロン系冷媒(GWP 最大1300)を使用し、廃熱はそのまま排気していました。冬季には、暖房用として別のガスボイラーが使用されていました。その結果、エネルギーを二重で無駄に消費するだけでなく、極めて多くのCO₂を排出していました。

北京大学オルドスエネルギー研究所は、オルドス空港のゼロカーボン実現を目指し、トランスクリティカルCO₂統合型冷暖房技術を中核とする革新的な技術ロードマップの策定を主導しました。地熱エネルギーと環境エネルギーを最大限に活用して冷暖房および給湯の統合供給を実現するとともに、余剰となった冷熱・温熱・電力を貯蔵し、冷温熱・電力・エネルギー貯蔵を統合した地域横断的な複合供給モデルを構築することを目標とするソリューションです。
 

ギュントナーのコアソリューション

極寒環境下における信頼性の高い性能

ギュントナーは、自然冷媒に関する豊富な知見を活かしてこの革新的プロジェクトに参画。6セットのトランスクリティカルCO₂方式冷暖房ユニットを供給するハイアール・キャリア(Haier Carrier)社と緊密に連携しながらプロジェクトを推進しました。これらのユニットは、システムの中核となるテクノロジーインフラにおいて極めて重要な要素でした。

ギュントナーが直面した最大の課題は、気温がマイナス30°Cを下回るオルドスの過酷な冬の環境。こうした極低温下でも効率的かつ安定した運転を維持できる設備が必要になります。さらに、このプロジェクトは、直接膨張式CO₂ヒートポンプ技術導入の先駆けであり、ギュントナーにとってアジア太平洋市場で初めての実証となる重要な試みでした。先行事例がない中、システムマッチングをはじめとするあらゆる技術的詳細について、綿密なエンジニアリングが要求されました。

中国の営業・サービスチーム、欧州の技術部門、そしてインドネシアのエンジニアリングチームが緊密に連携し、ギュントナーは、インドネシア工場で製造された18台の特注高性能エバポレーターを本プロジェクト向けに供給しました。各ユニットの定格出力は350kWで、周囲温度マイナス12°C、蒸発温度マイナス18°Cという過酷な条件下での稼働に耐えるよう設計されています。これらのユニットは2つの設備室に設置され、空港の18,000m²のターミナルビルおよび周辺施設に一括して冷熱を供給します。

  • 6台のGüntner V-Shapeエバポレーターは、既存ビルの暖房システム改修に導入され、従来の化石燃料ボイラーから切り替えが行われました。
  • 新しいビルには、冬季の暖房および夏季の冷房に対応するため、12台のGüntner V-Shapeユニットが導入されました。技術的には同時稼働も可能で、システムの利用率と柔軟性が大幅に向上しました。
「このシステムは、季節に応じた効率の高い空調制御を可能にしています。これは、最新の熱管理ソリューションが、大規模な公共インフラにおけるエネルギー利用にいかに革命をもたらすかを示すものです。」
ジャン・ゾーシュエンギュントナー 商業・産業冷凍 シニアマネージャー

技術イノベーションと大きな成果

ギュントナーのエバポレーターとハイアール・キャリア社のCO₂ユニットの高い相乗効果は、「CO₂冷凍・ヒートポンプ式地中エネルギー貯蔵システム」の全体アーキテクチャにおいて重要な役割を果たしています。

  • 廃熱回収、効率的な相乗効果:CO₂システムは、冷却中に発生する廃熱を回収し、地中熱蓄熱技術を用いて地下に蓄熱。冬季には、ギュントナーのエバポレーターによる安定運転で、この蓄熱を暖房用に効率的に取り出します。これにより、地中熱ヒートポンプの供給水温を8°Cから25°C以上へと大幅に引き上げ、季節間蓄熱・採熱効率70%以上を達成。これは、寒冷地の気候に非常に適したシステムアーキテクチャです。
  • 定量化可能な炭素排出削減:CO₂冷暖房システムの導入により、オルドス空港は、年間炭素排出量を5,500トン削減、電力を550万kWh節約。

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社会的評価

ゼロカーボン実践のグローバルな意義
 

オルドス国際空港のゼロカーボン・イニシアチブは、中国の資源依存型都市の変革と高度化におけるモデルとなるだけでなく、世界中の高炭素排出産業に対して具体的かつ再現可能な移行ソリューションを提供するものです。中国民用航空局(CAAC)の広報担当者は、「これは世界初の真のゼロカーボン空港です」と、このプロジェクトの先駆的な価値を強調しています。
ギュントナーは、この画期的なプロジェクトにおいて極めて重要な役割を果たし、中国および世界のカーボンニュートラル目標の達成に貢献できたことを深く誇りに感じています。