GÜNTNERは、製品づくりと工場でのオペレーションの両方でエネルギー消費量削減に取り組んでいます
世界のエネルギー需要は年を追うごとに増加しています。またエネルギー源に関しては、再生可能エネルギーの利用が増えてはいるものの、主流となるのは依然として化石燃料の燃焼であり、結果的に地球温暖化の原因となる温室効果ガスが発生し続けています。
Güntnerは、環境保全に対する企業責任を重く受け止め、設計する製品および世界の全製造工場において、エネルギー消費量を最小限に抑えることを目指しています。
GüntnerのGMMnextスマートコントローラは、冷蔵システム全体のエネルギー効率を最適化します。負荷、気象条件、稼働条件等の変化に応じてシステムの運転を自動調整するよう設計されており、エネルギー消費率を最大30%まで削減できます。またコントローラは、熱交換ブロックの洗浄機能を毎日作動させ、不要な電力使用の原因となる汚れの蓄積を防ぎます。
GüntnerのhydroBLU技術を使った冷却システムでは、GHMスマートコントローラによって節電モードにすることができます。節電モードは、システム温度と圧力の維持に断熱冷却をメインで使用し、ユニットのエネルギー消費量を減らします。断熱冷却を使うことで水の消費量は増すことになりますが、Güntnerの特許取得済みアルゴリズムが周囲の条件に合わせて必要な水量を調節し、水消費を最適化します。GHMコントローラには、ユーザーがコストに応じて電力または水消費の優先度を選べる効率モードもあります。
Güntnerは、工場とオフィスでのエネルギー消費を減らすための取り組みでも大きく前進を始めています。具体的にご紹介します。
アジア
インドネシア・スラバヤ工場では、乾燥時間を50%近く短縮する乾燥炉を新しく導入し、エネルギー消費をおよそ70%抑えています。また、これまでは休憩時間でも照明はそのままだったためエネルギー消費が発生していましたが、点灯タイマーシステムを導入することで改善しました。
欧州
ルーマニアのシビウとハンガリーのタタにある工場では、製造工程に新たな粉体塗装処理を導入しました。これにより、加熱に必要なガスの量を約3分の1削減しました。持続可能性をテーマにアイデアを募るGüntner社内用イノベーションプログラムThinkitから生まれたこの粉体塗装処理では、異なる化学物質を混ぜ合わせたものを使用し、混合体はこれまでよりも大幅に低い温度で機能します。
シビウでは、2つの工場での熱損失をなくすため、空気循環・絶縁プロジェクトを実施し、ガスの年間消費量を約3分の1減らすことができました。タタでは、より効率的な温水用ガスボイラーを取り付けることで、1時間の運転当たり最大20㎥の天然ガスを節約しています。
北米
メキシコ事業所では、空調用スマート温度自動調整器の導入を開始しています。現在までに、メインとなる中央システムスペース2つに導入し、エネルギー消費量を30%削減しています。所内の照明もLEDライトに一新し、これまでの白熱灯照明よりも大幅にエネルギーを節減、また耐久性も向上しました。
南米
できるところではすべて再生可能エネルギーに切り替えるというのは、省エネルギーと同じくらい重要です。現在、ブラジルはエネルギーの85%を再生可能エネルギーによって賄っていますが、そのうち60%は水力発電によるものです。
ブラジルでは、電力を配電会社から購入するか、自由取引市場に参加し発電者またはトレーダーから直接購入するかを消費者自身が決めることができます。後者の場合、再生可能エネルギーを発電源とするものだけを選ぶことができます。ブラジルのGüntner工場は、まもなくこの道を進む予定です。
2024年以降、Güntner工場はグリーンエネルギーだけを使用します。ブラジル国内で第1号となるこの取り組みは、持続可能性確保を目指す道で確かな一歩となるものです。今後も企業努力を重ねることで、Güntnerは持続可能性を体現する企業として認証取得を進めていきます。